肘関節周辺TGA(橈尺関節)

目的

近位橈尺関節周辺の組織に滑走を促す。

臨床的意義

肘関節(腕尺関節)は構造上、回旋方向の運動は担当しない。

前腕の回旋にあたる回内/回外運動は主に担うのは橈尺関節となる。

日常生活の中でのリーチ動作や、指先の動きなどと関連して重要な役割を担っている。

橈尺関節の可動制限は、膜組織を介して肩関節の運動や、肩甲骨のポジションに代償的な変化を生じさせる。

日常生活においてよく運動が起こるが、他の部位の影響を受けやすい。

組織滑走アプローチによって肩関節、手関節、前腕回内/回外可動域の改善が期待できる。

方法

    1. 橈骨頭を上腕骨外側上顆に近づける。
    2. その状態を保持したまま、肘関節伸展方向に動かす。

 

 

指標

肩関節屈曲、前腕回内/回外、グーパースピードテスト、手関節可動性、体幹前屈(FFD)

 

私的見解

私個人としてはこの手技では、骨格の位置関係を用いた筋膜リリースになっていると感じました。

アナトミートレインで言うところのDBAL(ディープバックアームライン)上がリリースされていました。DBALが頸椎胸椎につながっているため、上肢に加え、体幹前屈に変化が起きました。

臨床で用いた感想としては上腕三頭筋の起始部(小円筋や広背筋)でのこわばりがリリースできることで、疼痛や可動域改善を図ることにつながりました。

よって、この手技を行うかどうかは上腕三頭筋の起始部を触診し可動性をみて決めることになりそうです。

 

 

根幹部分:組織滑走法(TGA)

手技

 

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ABOUT ME
Goyasu
後藤靖昇(Goyasu)。理学療法士・整形外科専門。2017年より臨床に従事し、膝関節・腰椎・肩関節を中心とした運動器リハビリテーションを専門とする。【資格】日本疼痛リハビリテーション協会マスター/NASM-PES(米国認定パフォーマンス向上スペシャリスト)/理学療法士協会認定管理者研修上級/心理カウンセリング1級・コーチング1級/剣道三段。【役職】愛知県理学療法学会理事(令和7・8年度)。エビデンスに基づく臨床思考と、患者個別の文脈を重視した介入を実践している。